#013 国連事務総長に応援メッセージをもらいたい!

こんにちは!今回の日記を担当するのは、プロマネチーム所属のAyakaです!

2020年8月6日。アントニオ・グテーレス国連事務総長は、広島平和記念式典にビデオメッセージを寄せられました。本来なら、広島に来て、式典に出席する予定でした。しかし、新型コロナウイルスの世界的流行により、それは叶いませんでした。式典に寄せられたビデオメッセージで、グテーレスさんは、平和についてのご自身の考えを述べられるとともに、

「若者たちは重要な役割を担っています。彼らと市民社会全体が一丸となって、軍縮という理念のために自分たちの力を発揮できることを幾度も証明してきました。私たちは、彼らの考えに耳を傾け、彼らの声が聞かれる場を作るべきです。」

といった想いを語ってくださいました。
私たちが企画している、高校生国際会議とは、まさにそのような場であります。高校生が会議を企画し、広島に住む高校生が平和について発信し、世界中の高校生と平和について考え、意見を共有する。そういう場にしたいと考えています。

国連は、世界の平和と社会の発展のために協力することを誓った独立国家が集まってできた、ユニークな機関です。

グテーレスさんがおっしゃっていたこと、そして、私たちがこれからやろうとしていること、その2つが同じ方向を向いていることに気が付いた私たちは、高校生国際会議に向けた応援メッセージをいただくため、2021年1月にグテーレスさんに依頼することを決めました。

日本語で、どのようなことを入れたいか考えた後、英訳のステップへ進みます。
英訳という大きなステージには、いくつもの壁がありました。そのうちの1つが、日本特有の言葉、考え方であるものを、どのように英語で表現するか、ということです。

日本語で伝えようと思っている言葉を、単に訳すだけでは、英語を話す人に伝わらないことがあります。どの英単語を使えば、より自分たちの想いを伝えられるか、ということを考えながら訳していきました。

英語の書簡を書くということはとても大変で、とても多くの時間を要しました。熱い想いを持った人に振り向いてもらうためは、私たちも、それと同じくらい、またはそれ以上の熱い想いを伝えなければなりません。私たちが、どういう思いで高校生国際会議を開こうとしているのか、ということを精一杯綴りました。

国際連合訓練調査研究所(UNITAR)のエディターさんを始めとするたくさんの方に協力していただきながら、4ページに渡る英語の書簡を完成させました。そして、その書簡は、広島県知事 湯崎英彦さんが送ってくださいました。

書簡の発出に至るまで約4か月。とても長い道のりではありましたが、私たちがありったけの想いを詰め込んだ書簡は、国境を越え、ついにグテーレスさんのもとへ飛び立ちました。なんということでしょう!私は国連の事務総長に書簡を書くことになるとは思ってもみませんでした。私たちはコロナ禍でこのような機会を得られていることに、とてもワクワクしています!